【世界遺産】シルクロードの歴史が息づくブラナの塔
🕌 世界遺産にも登録されているブラナの塔
ビシュケクから車で約1時間半（約80km）の場所に位置する「ブラナの塔」は、キルギスを代表する歴史的遺産であり、中央アジアを旅するなら絶対に訪れておきたい観光スポットです。シルクロードの要衝として栄えたこの地には、10～12世紀に栄えたカラハン朝の歴史や文化が今も色濃く残っています。
💡 ブラナの塔とは？〜トルコ系イスラム王朝「カラハン朝」の遺産〜
ブラナの塔が建てられたのは11世紀。イスラム教がすでにこの地に定着していた時代であり、カラハン朝（10～12世紀）の宗教的・文化的象徴のひとつとされています。建造当初は高さ45メートルを誇っていたと言われていますが、何世紀にもわたる大地震で上部が崩壊し、現在は25メートルほどの高さに。1970年代に修復が行われ、現在の姿になりました。
🪨 塔のまわりには「バルバル（石人）」が立ち並ぶ神秘的な空間
塔の周囲に点在する石像「バルバル」も、ブラナの塔を訪れるうえでの大きな見どころです。6世紀頃から作られたとされるバルバルは、死者を称える目的で遺体の近くに建てられた石像で、どれも個性的な顔をしており、当時の石工の高い技術と宗教観が感じられます。
🌍 世界遺産「シルクロード：長安—天山回廊の交易路網」の構成資産
2014年、ブラナの塔を含む一帯は「シルクロード：長安—天山回廊の交易路網」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。この世界遺産は中国・カザフスタン・キルギスの3か国にまたがる33資産から成り、キルギスからは3件の遺産が登録されています。
この世界遺産への登録は、キルギスにとっては2件目かつ初の「国境を越える世界遺産」として、非常に重要な位置を占めています。
この登録によって、ブラナの塔は単なる遺跡ではなく、ユーラシア大陸の東西文化交流を象徴する存在として世界に認められています。
🚗 ビシュケクからのアクセス情報
所要時間：車で約1時間半（約80km）
場所：チュイ州トクモク近郊
ツアー参加が便利ですが、ビシュケクからミニバスでトクモクまで行き、トクモクからタクシーに乗ってブラナの塔まで行くことも可能です。
✍️ まとめ：時代を超えて語りかける「ブラナの塔」へ
キルギスという国の奥深さを実感できるブラナの塔は、歴史・宗教・文化が交差する場所であり、シルクロードを肌で感じることができるスポットです。
ビシュケクを訪れる予定があれば、ブラナの塔までぜひ足を延ばしてみてください！
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