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知ってる!?キルギスの遊牧民のお家

遊牧民の家ってどんなイメージがありますか?社会の教科書で「移動式住居」みたいなワードで覚えた記憶があります。イメージはモンゴルのゲルがすぐに浮かんでくるかと思います。そんな遊牧民の家ですが、キルギスにももちろんあります!

キルギスの移動式住居

かつて遊牧民だったキルギス人。都市では見かけませんが、郊外では暖かくなると転々と移動式伝統住居がみられます。キルギスの移動式住居はロシア語で「ユルタ」、キルギス語で「ボズユイ」と言います。形はモンゴルのゲルに似ているテント型のお家です。
 モンゴルのゲルとキルギスのユルタの違いは天井の骨組み。モンゴルゲルの天井中央に向かってまっすぐな棒を使います。一方でキルギスユルタはカーブした骨組みを使います。これは耐久性を高めるためで、キルギスの激しい自然環境に耐えられるつくりにするためだとか。

お家の材料

ユルタの材料は全て天然素材。面白いのは釘が一本も使われていないこと!繋ぎ目は家畜の皮が使われていて、なんとも遊牧民らしい知恵を感じます。ユルタの壁となる格子状の骨組みは、折りたたみ可能です。壁や屋根はフェルトで覆うのですが、雨をしのぐために、フェルトに羊の脂を塗るそうです!遊牧民は家畜を無駄にしないと言いますが、羊の脂をこんな風に活用するのは驚きですね。
 季節ごとに移動して暮らす遊牧民は、移動のときにもちろんお家も運びます。そのためユルタは解体と組み立てが簡単な設計になっています。それでも組立てたユルタは頑丈ですし、骨組みやフェルトもとても丈夫です。適切に保管・手入れをすれば、なんと50年も持つと言われています。
 ちなみに天井はトゥンドゥクとよばれ、キルギス国旗のシンボルにもなっています。これは煙突や換気の機能も果たしています。

ユルタの中の様子

 ユルタの中は実は意外と広いです。そしてしっかりと配置が決まっています。入口から見て左は男性用のスペース、右は女性用のスペースです。戦いに必要な道具は左側に、食器や洋服などは右側に置いてあります。そしてユルタに入るときは右足から入ります。茶道や弓道などのように足の運びが決まっている風習がキルギスにもあるのは興味深いですよね。
 ユルタの中に敷かれている絨毯はシルダックやアラ・キイズとよばれる羊毛絨毯。こちらもとっても丈夫で20年以上使えると言われています。移動して生活する遊牧民だからこそ、少ない荷物で丈夫なものを長く大切に使うという、先人の素敵な知恵と教えを感じます。

ユルタ宿泊体験

「ユルタって今でも使われているの?」そんな疑問も多いのでは?!実際現在のキルギス人は定住生活ですが、夏になると家畜を持つ人は牧草地で生活するため、簡易的住居のようにユルタを建てて、そこで数ヶ月生活する人もいます。またノールーズという春のお祭りのときにも組立てられることもあり、キルギス国民のシンボルのような存在でもあります。
 そんなユルタですが現在は観光客にも人気の宿泊施設です。大自然の中にぽつんと立つユルタの中で自然の音に癒やされながら、静寂なに包まれた夜を過ごせます。インターネットから離れた環境の中で、美しい星空を眺め、木々のざわめきや水のせせらぎを聴きながら、眠りにつくときに改めて自然のダイナミックさを実感させられます。

おわりに

知っているようで意外と知らない遊牧民のお家。見るのも素敵ですが、実際に泊まることでその魅力がさらに分かります。泊まってみるからこそ分かる雰囲気や様子もたくさん。私はユルタの保温性の高さに驚きました。遊牧民の知恵がたくさん詰まったエコな伝統住居ユルタ。キルギスで素敵なユルタテント宿泊体験をこの夏してみませんか!?
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